香川県さぬき市の石仏

1.志度寺 さぬき市志度1102

  志度寺は86番札所で詳名は補陀洛山清光院志度寺で、真言宗善通寺派。謡曲『海人』で知られる「海女の玉取伝説」が伝えられており、境内に五輪塔群の「海女の墓」がある。

 

 石仏は一石に八十八体の霊場本尊を彫った大きな石塔が見応えがある。中央に「奉納四國八十八箇処光明真言一億萬遍」とある、明治八年六月の建立。本堂に安置されている木造十一面観音は国指定重要文化財だが、境内に新しいものだが舟型の大きな十一面観音の石仏がある。また本堂裏にたくさんの石仏が並んでいた。

 

 

 


2.西教寺 さぬき市大川町宮田東1809

 

 境内に阿闍梨像、地蔵、宝篋印塔などが並んでいるが、どれも白いカビや苔で覆われて銘文が読みにくい。一角にある六面石幢はきちんと保存され状態が良い。永和二年(1376)室町期の銘がある。本堂から北へ80015分ほど登ったところに奥の院がある。遠回りをして車で行けるが道は狭いので注意。車道の途中に西国三十三観音があるのでそれを見ながら登った。磨崖仏が彫られているが摩滅が進み、像容が分からない。その下の堂内にも薬師如来、不動明王、十二神将の磨崖仏があるが照明が付かず暗くて写真にうまく写せなかった。一番上の役行者と不動明王は掲載の写真が撮れた。

 


3.大窪寺 さぬき市多和兼割986

 

 大窪寺は八十八番の結願霊場で徳島県に近い矢筈山の中腹に位置している。弘法大師が現在の奥の院近くの岩窟で虚空蔵求聞持法を修法し堂宇を建立したと伝える。石仏は本堂左コンクリートの基壇に四国八十八カ所霊場石仏などいろいろな種類が並んでいる。その近くには青銅製らしき宝杖塔があり錫杖を表した塔は面白い。

 


 

 境内の右側、石積の基壇上には、ピラミッド状に石神仏が並んでいる。ここも色んな種類があり琵琶持弁財天、馬頭観音、毘沙門天、五大明王などがあった。その中から掲載の写真は金剛夜叉明王、不動明王、稲の束と鎌を持つ稲荷神である。

 


4.槇川路傍 さぬき市多和 槇川

 大窪寺への途中1キロ手前のT字路に黒川商店がある。その店の向かい道路下に覆屋の中にこの庚申塔が一基だけ置かれている。自然石をくり抜き怒髪の青面金剛は邪鬼に乗り六臂で上から宝輪・三又鉾、弓矢、剣・ショケラを持つ、三猿。秀作として評判が高い。文化九甲丑十月吉日(1812)銘。

 

 


 

5.青谷路傍 さぬき市多和助光 

 

 国道37号線と県道3号線が合流する多和駐在所信号南東200mの路傍にあり、青谷庚申塔の看板がある。槇川の庚申塔と似て自然石を彫窪めてある。青面金剛のショケラと宝剣の持ち方が逆になっていることと、邪鬼が走るような仕種が面白い。これは天保四年(1833)銘。同所には馬頭観音、十一面観音、善光寺三尊などがありどれも構図が良く彫も見応えがある。

 


 

6.番外の庚申塔 

 

 阿波市からさぬき市に移動する途中の路傍で撮ったが場所がまったく分からない。これも自然石をくり抜き子供のような青面金剛像を彫っである。六臂、三猿で銘文はあるが読めない。