岐阜県恵那市の多尊仏

 

1.本郷路傍 岐阜県瑞浪市日吉町本郷1046-5 

 

 県道383号と352号が交差する日吉町交差点を南へ旧道を入ると交番がある、その少し先右側の畑の中に十三仏が一基立っている。瑞浪市指定文化財で石柱の標石がある。細長い花崗岩を半分にし表面を平らにして彫ったように見える。像は不規則的に並んでおり三段に上段から五体、五体、三体となり右下に一番の不動明王がある。そして十三仏の下部右側に阿弥陀三尊が添えられ願主や「南無阿弥陀仏」天保十三年(1842)の紀年銘など銘文がある。形態が変わっているのが特徴といえる。

 


 

2.西山米田西観音堂 恵那市飯地町西山米田 

 

 中央道恵那ICから県道68号線を北上、木曽川を渡り左折、河合のバス停を左折、県道412号に入り木曽川を北上、飯地町への細い山道を17km先、南口バス停を左折すぐの左の林の中にお堂がある。堂内にあるとあり写真撮影を心配したが守って下さる人がいるようで戸が開けられ整頓してあった。祭壇の中央に駒型で一基に十三体で三十三観音であるが摩耗が激しく尊名の確認が難しい。宝暦八年(1758)の建立とある。堂内に千手観音、子安地蔵があり堂外にも石塔群がある。

 


 

3.薬師堂 恵那市笠置町河合道木 

 

 (2)の米田西観音堂から河合の信号まで戻り左折、北上して約1キロで左に自動車整備工場があるすぐ先右の坂道を登ると右がビジターセンターで左側の林に入る階段を登ると薬師堂がある。一石三十三観音は駒型に浮彫され最上部に三体、下五段に六体づつ並んでいる。それぞれが蓮華座に乗り伏し目がちなお顔で立像と坐像が混在し文政二年(1819)銘。もうひとつ注目すべきは一石十二神将で駒型に四体三段に並び像容もしっかりしていて珍しく、文政九年(1826)の銘がある。他に青面金剛庚申塔、馬頭観音なども見応えがある。

 


 

4.梅露庵観音堂 恵那市長島町永田667-1

 

 恵那ICを下り68号線を東へ約500mで右折し66号線を約2キロで右に梅露庵川橋の手前に新しい観音堂がある。観音堂の左右に石仏が並びそれぞれに舟型の一石三十三観音が一基づつあるが構成や建立時期が異なっている。写真は右側で頂部に五体、下部に四段七体づつの配置で少し摩耗が進んでいる。寛政五年二月吉日(1753)銘。左側は文久三年(1863)の建立で最上部に三体、下部六段に五体づつ配置されている。

 


 

5.根の上希庵橋公園 恵那市岩村町飯羽間

 

 恵那ICから国道257号線を南下明知鉄道の飯羽間駅西側を通り中切の信号を右折し県道406号に入ると約1キロで左に希庵塚がある。コンクリートで整地された中央、舟型の一石三十三観音は彫が深いが表情ははっきりしない。石の形に合わせ上から七体が二段、六体が三段に配置され、最頂部に種子があるがはっきりしない。周囲は緑の稲穂が爽やかで山里の風景が楽しめる。

 


 

6.盛厳寺 恵那市岩村町上殿町147-1 

 

 岩村城下町の北側にあり山門の前の国道25号線を渡った旧参道の右側民家前にある。一石三十三観音は台石と蓮華座に乗る細長い形状で像容は丸みを帯びたふっくらとした感じの観音である。全部で三十五体あり最頂部と最下段左端は弘法大師とする見方もあるが、最頂部は円頭光背で螺髪らしく阿弥陀如来と見た。最下部左は合掌する坐像で判断がつかない。台座左右に「文化九年七月吉祥(1804) □徳當山十三世代」とある。

 


 

7.観音堂 恵那市山岡町上手向黒羽根 

 

 岩村町中心から明知鉄道沿いの363号線を南下し、山岡駅前の信号を左折すると1500mで黒羽根バス停がある、その前のお堂。十数基の石仏が横に並び、左側にある一石三十三観音は舟型で最頂部に大日如来の種子アがあり、その下は五段六体三頂尊の定型に配置されている。文化五年(1808)銘。左側は三面馬頭観音で他二如意輪観音や六地蔵などと石塔群がある。