長野県箕輪町の石仏

 

1.無量寺 長野県箕輪町東箕輪4307 

 

 宝筐印陀羅尼経三千巻を念誦し、世の平和と安寧を祈り建立を祭祀したと伝えられる。高さ4mの宝篋印塔の周囲を四天王、地蔵、不動明王の諸像が囲み、東西に真言八祖像が配され広い浄域を作っている。文化二年(1805)木下平右衛門の作で規模の大きさなど郡下にもその例を見ない石材彫刻として貴重であるとし町指定文化財である。

 


 

 真言八祖像は丸彫の坐像で善無畏、三蔵慧果和尚、弘法大師などで、宝篋印塔の基壇には風神・雷神などの絵が描かれており見応えがある。また境内には六地蔵や白いかびが覆っているが寛政年間に造られたという舟型の西国三十三所観音などがある

 


 

2.北小河内公民館 箕輪町東箕輪4896

 

 自然石を宝珠状にくり抜き猿田彦大神と天鈿女命の酒器持ち双体道祖神である。台石に「北小河内村中」とある。周辺には大きな自然石に「庚申塔」「甲子」などの文字碑が沢山あり、馬頭観音も多い。ここだけでなく辻のあちこちに自然石の石塔群が目に留まり信仰の濃密さが見える。

 


 

3.西光寺 箕輪町中箕輪沢105 

 

 この延命地蔵は高遠藤澤御堂垣外の名工といわれる向山重左衛門作である。向山は正徳から安永(1771~1780)にかけて高遠、箕輪、辰野、伊那方面におよそ百体を建立した。ふくよかな顔、大きな耳、蓮台の支柱に特長がある。石材は長岡新田日影入りで採石した安山岩。願主は沢村の大槻保蔵。寛延四□未天十月七日(1751)銘。

 


 

4.日輪寺 箕輪町東箕輪3703 

 

 上の平城主だった知久氏が建久二年1191)に祈祷寺として開いた真言宗の寺と伝えられる。永和年間に現在地へ移ったが過去三度火災にあい現在の建物は大正二年に再建したものである。本堂横に石仏が多数並んでいる。

 

写真の左は馬頭観音で右は如意輪観音。中央は頭上に丸が五つと馬頭らしいき顔、左手は与願印、右手は何を持つっているのか尊名が特定できない。慶應二年寅二月廿二日(1866)の紀年銘がある。他は馬頭観音が多いが中に双体の馬頭もあった。

 


 

5.長松寺 箕輪町東箕輪長岡134 

 

 この地蔵尊は守屋貞治と渋谷藤兵衛の合作という。薄く柔らかな衣をまとい、慈悲深い姿で蓮華座に座している。瑞々しい頬、上がり気味の目じりと眉の弧線、つつましく締まった口元、豊かに下がる耳たぶなど貞治の特徴が良くでているとあるがマスクをして涎かけがあり観察ができない。地元所蔵の「地蔵建立諸入用控帳」に石屋定次郎 手代藤兵衛 人工数合七拾八工 代金弐両壱分三朱」とある。文政十亥天十一月(1827)銘。入口に庚申塔二基、堂内に木造で彩色の十王がある。