佐賀県多久市・唐津市の石仏

 

1.妙覚寺 多久市南多久町下多久5698 

 

 妙覚寺は自然と歴史に溢れた桐野地区にある天台宗の寺院。入口から歩くと仁王門から本堂まで長い階段を登らなければならないが今は車で行ける。境内には市指定の石祠型の庚申塔がある。石祠の中には二邪鬼を踏む

 

四臂の青面金剛で三股又、法輪、宝棒、羂索を持つ。下部に一鶏と一猿がいる。寛文十二壬子歳三月如意吉祥日(1672)の銘があり貴重な庚申塔である。また境内はに多くの石仏がある。庚申塔と同じように石祠内に円頭光背の弁才天坐像、笠を被った地蔵立像、不動明王、享保十八年(1733)建立で「宝篋印塔」と書かれた五層塔、大日如来などがあるのでゆっくり拝観したい。

 


 

 入口仁王門前 

 

 仁王門前にも数基の石仏が並んでいる。右から丸彫の大黒天立像で笑っている。佐賀は恵比寿が多いがこのように大黒天も時折見受ける。次は舟型の毘沙門天、そして六地蔵塔は風化が進んでいる。丁度後ろの田圃には水が入りこれから田植えが始まる季節である。

 


 

2.長生寺 多久市南多久町下4073 

 

 予定に入ってなかったが途中で発見し寄った。門前に一対の六地蔵塔があり、右側は四角柱の竿上部に阿弥陀と薬師のような二尊が彫られている。左側は「南無阿弥陀仏」の名号があり、竿も六角柱で六地蔵の像容も異なり別物であろう。境内には十一面観音(享保十七年1732)や弘法大師立像、子育地蔵などもあった。寄り道をするのもまた楽しい。

 


 

3.蕨野の五百羅漢 唐津市相知町平山上蕨野

 

 蕨野棚田交流広場の30m先左側に入口と案内板がある。山の中腹を廻るように道がある。造立の経緯が書かれている。「平山上村の居石伝左衛門が夢枕に弘法大師が現れ、十六羅漢を建立して国の栄え、処の繁盛、身の冥加を祈るように」とお告げがあり平川与四右衛門に頼んで弘法大師、十六羅漢、釈迦などの像を完成。その後、地元の豪商などの寄進もあり五百羅漢と称される。どの石仏も笑みを浮かべている。天照皇太神、牛頭天王など神像も多い。

 


 

4.立石観音磨崖仏 唐津市相知町相知855-1 

 

 県道259号線の西側、米の山地区にあり「仏岩」と呼ばれる切り立った岩壁の下部に三体の仏が半肉彫されている。右は十一面で二臂だが千手観音とある。中央は阿弥陀坐像。左はひとまわり大きい像容で薬師如来。市指定文化財で平安末期の作と推定されている。左の薬師は他の二体より少し早いそうだ。

 


 

5.妙音寺 唐津市相知町相知1677 

 

 14世紀の松浦党の相知氏の一族が建立した曹洞宗の寺院。近くにある有名な鵜殿石仏群から移した阿弥陀如来座像があり、市指定文化財である。炭鉱のボタ山に埋まっていたとある。岩肌から切り出したようで、阿弥陀の足裏が見えるのはあまりない像容である。なお鵜殿石仏群は有名なので省略する。

 


 

6.法安寺 唐津市北波多岸山 

 

 三河守をはじめとする波多一族の供養寺で入口に三河守の大きな石像がある。その奥に新四国八十八ケ所や弘法大師、不動明王などたくさんの磨崖仏が彫られている。昭和27年頃から製作されたものだが迫力のある磨崖仏で見応えがある。花の寺とPRされ、ちょうどシャクナゲが咲いていたので石仏と一緒に撮ってみた。

 

 

7.鶴の岩屋 唐津市肥前町入野 

 

 「にあんちゃんの里」記念碑前に駐車して急な坂を上る。入口には300mとあるがもっと短く感じた。境内の奥にお堂があり、入口に「どうぞおあがりください。」電灯をつけるスイイチの説明があり親切です。祭壇の後ろが洞窟になっており、天井から左右壁面に小さな仏像がびっしり並んでいる。中国でよく見かける千仏洞のようで仁王、地蔵、四国八十八所、西国三十三観音など120体彫られているそうです。安永2年と天保14年に修復した記されているそうで、像容がはっきりしている個所とかなり風化しているのとがある。備えの電灯では撮影は難しいライト持参をお勧めする。