さいたま市宮原駅周辺の石仏

 

1.吉祥院 さいたま市北区宮原町4-24 

 

 JR宮原駅の北東約500mにある。門前には丸彫の地蔵立像が両側に仁王様のように見守っている。基礎、台石、敷茄子などが積み重なり総高は3メートル近い。どちらも錫杖と宝珠を持ち少年のような若々しいお顔である。台石に延命地蔵経の偈頌が記されている。「毎日晨朝 入於諸定 遊化六道 抜苦与楽」(毎日のあしたに諸の定めに入り六道を遊化し、苦を抜き楽を与えたもう)明和六年(1769)の造立。境内にも地蔵立像が二基、墓地入口に聖観音などがある。

 


 

2.奈良町路傍 さいたま市北区奈良町111西 

 

 164号線(旧中仙道)の宮原中学西信号を西に400mほど行くと「いなげや」があり、その北の路地一角に建っている。覆屋が設けられその中に駒型の青面金剛庚申塔が納まっている。合掌六臂で頭上には蛇を巻きつけ、うつ伏せになった邪鬼の頭に両足を乗せている珍しい恰好である。横には道標を兼ねた文字の庚申塔が添えられている。青面金剛は元禄十三年(1700)。文字塔は文化十年(1813)の紀年銘。

 

 

 


 

3.御嶽神社 上尾市戸崎 

 

 さいたま市から西へ鴨川が上尾市との市境で、御嶽神社は戸崎交差点の東200mの北にある。入口には「御嶽山三十三度諸願成就」「役行者 普寛行者 一心行者」石碑があり。社殿前に庚申塔が三基並んでいる。手前は板碑の三猿で延宝七年(1679)、中央は舟型で合掌六臂の青面金剛、右は笠付で剣人持ちの青面金剛六臂。訪れた時は逆光で撮影がうまくいかなかった。他に猿田彦文字塔、社殿内に御嶽三座神の文字塔などある。

 

 

4.戸崎不動堂 上尾市戸崎 

 

 戸崎の交差点を南に150mでファミリーマート上尾戸崎店があり、その東、墓地に隣接している。入口に丸彫の六地蔵立像が左右に2セトならんでおり、左側はすべて頭部が後補されたもの。右は新しく作られたようであり、どちらも年代は分からなかった。その奥の小さなお堂に不動明王坐像が安置されている。帰宅した写真を拡大すると銘文が読めた。「長譽壽信 恵譽崇念 承應三年甲午霜月吉日」(1654)とあり、秀作である。

 


 

5.日進町3丁目路傍 さいたま市北区日進町 

 

 大宮バイパスと132号が交差する日進南信号の東にタイヤ館大宮西店があり、その北の路地に石仏が三基並んでいる。左は駒型で合掌六臂の青面金剛、元禄十四辛巳年二月十四日(1701)。中央は「馬頭観世音」と書かれた角柱で文政八年(1825).右端は駒型で剣人持ち六臂の青面金剛。二邪鬼の形が面白い。左は大きな顔と二本の腕だけ、右は横向きにうつ伏せになっている。明和元年(1764)銘。

 

 

 

 

6.興徳寺 さいたま市西区宮前町1700 

 

 日進南信号から大宮バイパスを南へ約1キロで左に興徳寺がある。門前の右側に結界石。左側に庚申塔と六地蔵が並んでいる。笠付角柱の庚申塔は青面金剛の像が白くなり洗ったように綺麗である。ぶら下がるようなショケラや下帯をした邪鬼など特徴があり、三猿も三様で面白い。天明三癸卯十一月吉日(1783)銘。

 


 

7.日進駅北口路傍 さいたま市北区日進町2丁目 

 

 JR川越線の日進駅北口前路傍の覆屋内に納まっている。駒型で六臂の青面金剛は持物が少し変わっている。左手はショケラだが、右手は宝剣ではなく蛇を巻きつけて蛇の頭と尾が周辺にある。これは元禄十六年(1703)銘で、この頃は庚申塔もたくさん作られてきたので、なるべく同じものは作らないようにしたのだろうか。