千葉県松戸市北部の石仏

 

1.八坂神社 松戸市小金444 

 

 JR常磐線北小金駅を下車。南口から線路沿いを西に300mほどの所にある。祭神は素戔嗚尊で、小金城の高城氏に信仰され、小金町の鎮守であった。本殿右横の木立の下に庚申塔が四基並んでいる。写真はどちらも青面金剛合掌六臂で邪鬼、二鶏、三猿がある。紀年銘も宝暦二年(1752)と宝暦九年(1759)となっている。ただ右から二番目は日月だけが残りあとは削られているようだ。どんな事情があったのか気がかりな庚申塔である。

 


 

2.慶林寺 松戸市殿平賀209-2 

 

 北小金駅に戻り、北口に出て線路沿いを西へ行くと、すぐ慶林寺がある。小金大谷口城を築いた高城胤吉の妻で十三代千葉昌胤の妹にあたる月庵珪林尼の墓所があり市指定史跡となっている。墓石は子孫といわれる高城清右ヱ門が建てた。墓地にある聖観音立像は曲線美が美しい彫りで優雅な姿態である。碑面に「奉造立聖□□ 延宝五丁巳天□月日」(1677)銘がある。他には入口に六地蔵や市指定の綿貫夏右衛門の墓がある。

 


 

3.東雷神社 松戸市東平賀226-1 

 また北小金駅に戻り、そのまま線路沿いを東へ行き駅から400mで線路を渡る歩道橋があるので、それを登ると東雷神社がある。境内向かって右側に十数基の石塔があり庚申塔が六基と神名塔である。写真の庚申塔はどちらも特徴がない平均的な像容で右が元文四己未歳十月吉祥日(1739)、左が享保十四己酉年十月吉日(1729).右から二番目にある双式板碑は銘文が読めない。しかし「奉造立庚申供養」と僅かに読めるが紀年銘などは分から


 

4.長養寺 松戸市幸田1-5-6

 

 東雷神社から長養寺まで約2kmで途中に大勝院、本土寺、中金香取神社などあるが石仏は少ないのでカット。

 

この長養寺も石仏は写真の三基のみだが左の八臂の馬頭観音が見応えがあり、中央の「白楽天王」が珍しい。日本石仏図典によると白楽は中国古典の「伯楽」が語源である。牛馬医のことで、博労ともいい、牛馬の仲買人や飼育者のこととある。牛馬飼育関係者によって勧請された遺品であるという。

 


 

5.広徳寺 松戸市中金杉4-3 

 

 長養寺の西隣にある華厳寺西の広いバス通りを南へ行くと700mで右に広徳寺がある。曹洞宗で寛正三年(1462)高城胤忠の開基と伝えられる。墓地には高城氏一族の墓や重臣田嶋刑部小輔時定の墓がある。入口に結界石、丸彫の延命地蔵坐像があり。その先にこの不動明王が並ぶ。安永七戊戌三月日(1778)銘で、台石に「天下和順 日月清明 十方三世佛 一切諸菩薩八方諸聖教皆是阿弥陀・・・・」の偈頌が書かれている。

 


 

6.大谷口神明神社 松戸市大谷口412 

 

 広徳寺の南500mほどだが分かり難い急な坂を上った見晴らしの良い場所にある。鳥居手前の入口両側に駒型の文字庚申塔がびっしりと並んでいる。社殿裏にある庚申塔を含めると全部で201基あるそうです。安政五年(1858)から文久三年(1863)の5年間で建立された。写真左は猿田彦立像で台石に三猿が彫られ供養塔とある。紀年銘が安政七庚申年四月庚申日(1860)。他に青面金剛が二基と文字庚申塔などもある。

 


 

7.正福寺 松戸市横須賀1-17-7 

 

 神明神社を南へ降りて流鉄流山線の踏切を西へ行くと300mで正福寺がある。写真右の板碑は「奉造立寳庚申供養二世安楽」とあり「寳」はどう解釈するのでしょうか。寛文四□年三月吉日(1664)銘。中央の駒型三猿塔は元禄十三年(1700)、左は文政元年(1818)の建立。境内には二臂の青面金剛や不動三尊などもある。ここから小金城址駅まではすぐです。