東京都東久留米市の石仏

1.大円寺 東久留米市小山2-10

  西武池袋線東久留米駅西口下車、線路沿いを北西へ行くと234号線に突き当たり、左折すぐの焼肉店の角の一方通行を右へ行く。約300m黒目川の先に大円寺がある。門前参道の左右にある四基の石仏はすべて市指定文化財になっている。右側の笠付角柱、三猿の庚申塔は延宝八年(1680)建立で市内では最も古い庚申塔である。隣は聖観音が上部に彫られた石橋供養塔で元は黒目川の傍らにあったが大正13年の改修でここに移された。

左側の馬頭観音は文字塔で道標を兼ね「東いたばし五里 西ハわうじ(八王子)五里 南江戸四つ谷五里 北川絵五里」とある天保九年(1838)の建立。あと青面金剛庚申塔がある。

 

 

 


2.宝泉寺 東久留米市神宝町2-13

 234号線に戻り東へ進む。西武線を過ぎ3つ目の交差点で125号線と交差する。これを左折すると左に浄牧院がある。ここには干支の十二支を添えた地蔵、仏足石、釈迦の誕生から涅槃まで描かれたレリーフなどがあるが、どれも現代の作品である。浄牧院の先、神山大橋の先の三差路の信号を北上すると右に宝泉寺がある。山門を入ると左側に「三界萬霊」とある台石に童子三人がすがる地蔵立像は嘉永二年(1849)の建立。その隣の六地蔵石幢は文化九年(1812)建立でどちらも市指定文化財。六地蔵石幢は正面に「西國秩父坂東」と観音霊場の銘があり、観音信仰との関連があるようだ。他に庚申塔、六地蔵が二組、小さな大黒天と恵比寿がある。

 


3.神宝町路傍 東久留米市神宝町2-3-7

 

 宝泉寺を戻り三叉路の信号を左側の細い道を行く、すぐの三差路も左へ、神山幼稚園がある。その先左に一基の石仏が佇んでいる。コンクリートの立派な基礎の中央に地蔵立像が安置されている。お顔の風化が進み目鼻立ちがはっきりしない。何事も聞き届けてくださるような雰囲気が漂っている。「寒念佛…・元禄八乙丑歳三月吉日」(1695)の紀年銘がる。

 


 

4.墓地入口付近 東久留米市浅間町2-5 

 

 南へ出るとすぐに黒目川がある。そばの新宝大橋を渡り川沿いを右に進むと新落合橋に出る。左前方に墓地が見えるが入口は左からぐるりと回る。入口手前のT字路に二基の石仏がある。右側の笠付角柱は三面馬頭観音で頭髪が長く左右に開き大きな帽子に見える。六臂のようだが彫が浅くてはっきりしない。文化九年(1812)銘。その隣は地蔵で宝暦八年(1758)。その先墓地に入口に市指定文化財の廻国供養塔 宝暦十年(1763)がある。

 


5.新川町路傍 東久留米市新川町2-5 

 

 墓地の前を先に進むとすぐに落合橋があるので直進。三叉路を左へ行くとすぐで新しい覆屋の中に二基の石仏がある。右の駒型の青面金剛は合掌の六臂で彫も良く保存状態も良い。青面金剛に踏みつけられている二邪鬼の口はアウンのようでユーモラス。文久三癸亥七月吉祥日(1863)の紀年銘で左の地蔵は墓塔のようである。

 


 

6.不動橋袂 東久留米市新川町1-18 

 

 庚申塔の先を左へ行くと150mで突き当たる。左へ出ると黒目川の手前右に覆屋があり、不動明王が二基並んでいる。右側の角柱は上部に不動明王坐像が彫られ種子カンマーンがある。文政九年(1826)の建立でこれも市指定文化財になっている。彩色された左側は最近の作品である。

 


 

7.老松橋 東久留米市南沢1-2 

 

 黒目川を先に進むと西武線を越え約400mで老松橋がある。橋のすこし離れた場所に石仏が二基並んでいる。右側、笠付角柱の庚申塔は笠に青面金剛の種子ウーン、塔身に日月と合掌六臂の庚申塔で道標も兼ねている。「南 保谷村 田無村道 西前澤道 東清戸道」とあり宝暦七年(1757)建立。左側は竿に「青面金剛常夜燈」とあり、左右面には「石尊大権現大天狗小天狗 榛名大権現」とあり、相模の大山や上州の榛名山への参詣の名残がある。老松橋を北へ行くと約500mで東久留米駅に出る。