東京都北区赤羽駅北部の石仏

 

1.宝幢院 北区赤羽3-4-2 

 

 JR赤羽駅東口から北へ線路沿い500mにある真言宗のお寺で慶安二年に三代将軍家光から十石余りの年貢課役免除を朱されたという。本堂前にこの二つの石仏がある。左は区指定の板碑で中央に線刻の阿弥陀立像と二猿。銘文が「山王廿一社 寶幢院祐真 岩渕赤羽根村 寛永十六己卯年霜月十八日」(1639)とある。「庚申」の文字がなく「庚申塔」と呼ぶか議論が分れている。庚申信仰と山王信仰の結びつきが見られる貴重な石仏である。隣は舟型に地蔵が刻像されているが、「奉待庚申供養成就所」の銘がある庚申塔で延宝八年(1680)の建立。境内には馬持講中が建てた文字の馬頭観世音塔、出羽三山供養塔、寛文十年(1670)の板碑の庚申塔などがある。

 


 

2.大満寺 北区岩淵町35-7 

 

 宝幢院の北東300m赤羽交差点の東にある真言宗のお寺。門前にわらじを持つ幸福地蔵がお参りを待っています。境内に入って右に小さな小屋があり、この庚申塔が納まっている。合掌六臂の青面金剛で邪鬼と三猿があります。「奉待庚申供養」とある宝永三年(1706)の建立。

 


 

3.正光寺 北区岩淵町32-11 

 

 山門前にこの石橋供養塔がある。江戸時代は川によって交通が遮断され、橋を架ける慈善事業が行われた「石橋十二ケ所供養塔」はそれらへの感謝のしるしであろう。境内には丸彫の子安地蔵立像や青銅製の高さが10mもあろう見上げるばかりの聖観音がある。

 


 

4.八雲神社南路傍 北区岩淵町22-17 

 

 荒川堤防の南側にある八雲神社は日光御成街道の第一番の宿場町である岩淵宿の鎮守社であった。その少し南にある住宅前に三基が並んでいる。二基は三猿のある文字庚申塔で右側が寛保三年(1743)、中央は元禄六年(1693)でどちらも判読が難しいが「奉庚申供養」とある。左は「為宿内安全也順礼西国秩父坂東出羽三山身延山□□山 天保十五年甲辰年一月」(1844)銘。

 


 

5.真頂院 北区赤羽3-16  

 

 荒川堤防の南でJR京浜東北線の東側にある真言宗のお寺。境内の地蔵堂前の覆屋内に大きな地蔵が安置されている。錫杖と宝珠を持ち大きな耳が肩まで下がっている。光背に「奉造立供養地蔵菩薩現當安楽處 正徳四甲午暦霜月吉祥日」(1714)銘で品格のあるお姿だ。

 


 

6.小袋庚申堂(稲荷社)北区赤羽北1-6 

 

 赤羽北保育園の隣にある小さな稲荷社参道に屋根を設け四基の石仏が並んでいる。右端は弘法大師供養塔、右から2番目は上部に阿弥陀三尊種子があり「奉供養庚申講中二世安楽 元禄十五年十一月」(1702)と三猿がある。その隣の笠付角柱も阿弥陀三尊種子に「奉勤行千日念佛成就二世安楽所 寛文八年二月」(1668)とある千日念佛成就記念に建立したもの。左端は青面金剛庚申塔で地域の活動実態が分る石仏群である。

 


 

7.赤羽八幡神社 北区赤羽台4-1-6 

 

 赤羽駅の北にある宝幢院から線路を挟んだ西側小高い場所にある。社務所下のトンネルは東北、上越新幹線が走っており通過する列車は神域に守られていると神社がPRしている。本殿裏の一角に旧板橋街道近辺にあった石仏がここに集められたそうです。説明板には「猿田彦庚申塔」としてそれらの経緯が書かれています。青面金剛庚申塔が二基と自然石に文字で「猿田彦大神」がある。