横浜市柏尾通り大山道の石仏

 

1.中川地区センター 横浜市泉区桂坂4-1 

 

 相鉄いずみ野線の弥生台駅下車、南口を出て直進300mで弥生台駅入口交差点を東へ600m行くと「いなげや」があり、その裏にある大きな白い建物が中川地区センター。駐車場の脇に三基の石仏がある。左は駒型で合掌六臂の青面金剛像。蛇が頭上でトグロを巻いている。正徳二年(1712)銘。中央の笠付角柱は阿弥陀如来立像で、三面に三猿が配されている。寛文十一年十一月三日(1671)銘。右は文字の庚申塔。これらは近くの柏尾通り大山道付近から集められたそうです。

 


 

2.岡津町路傍 横浜市泉区岡津町1582付近 

 

 地区センターの石仏がある横の道を南に行くとすぐ左に桂坂公園がある。公園の中を通り階段を下りると東へ行く細い道があるのでそれを進む。150mくらい右に二基の石仏が並び、説明板が横にある。それには東海道の前不動(柏尾)から岡津の永明寺別院前の大山道標を経て大山へ向かう道につながっている。地神塔の側面には「庚申供養造立 巳待祭神」裏面に「秋葉大権現」台石に「下り かしを道 上り 大山道」とある。地神塔だが庚申供養、巳待祭神、秋葉権現、道標など庶民の多様な願いを兼ねた石塔で安政二年(1855)の建立。

 

 

 


 

3.永明寺別院 横浜市泉区岡津町1569-9 

 

 永明寺は曹洞宗で文明十八年(1486)太田越前守宗真が祖父太田道灌の菩提を弔うため創建とある。柏尾通り大山道に接し、門前にある不動明王は近くの不動橋付近にあったものをこちらに移設したらしい。塔頂に不動明王座像がどっしりと構え、台石正面には「庚申供養 大山道」左面には「右ほし野や道」とある。不動明王庚申塔で道標でもある。享保十乙巳十一月(1725)の紀年銘。左の角柱も「庚申塔」で文政十二寅十一月(1830)銘。向かいの不動橋さきには富士塚が残っている。

 


 

4.上矢部地区センター前 横浜市戸塚区上矢部町2342 

 

 不動橋から東へ行く途中に西林寺、泉区と戸塚区の区境、蛯子社があるが割愛し1300m県道401号瀬谷柏尾道路の工業団地入口を右折。600mで左に上矢部地区センターがある。センター下の歩道沿い樹木の中に8基の石仏が並んでいる。近くから集められたのであろう。右から観音立像、笠付角柱は合掌六臂の青面金剛で三面に三猿がある。元禄九丙子天(1696)銘。あとの二基は馬頭観音。写真の他に不動明王、道祖神文字塔がある。

 


 

5.第六天神社 横浜市戸塚区上矢部町1130 

 

 元の道に戻り100mで信号を右折、工業団地の中で登り坂になる。約600mで大きなマンションに突き当たるが道なりに行くと、左に下る細い道がある。それを下りると国道1号線に突き当たるので右に行くと、すぐ右に第六天神社がある。天正二年の創建と伝えられ。伝承によると小田原城主北条氏の一族甘縄左衛門太夫氏繁が大善寺を創建し、その守護神として第六天神社建立したとある。参道に文字庚申塔が二基と、この「大禄天」碑がある。この文字は珍しく天保十三寅十一月(1842)銘。

 


 

6.街山八幡社 横浜市戸塚区矢部町1003 

 

 第六天神社横の1号線道路を潜り、戸塚方面へ1号線の歩道を行く約500mで道路の塀が途切れ階段がある。降りると正面に街山八幡宮がある。右にある参道沿いに7基の庚申塔と地神塔1基が整列している。写真は手前の5基で右二番目の舟型は中央に長い未開敷蓮華を持つ聖観音立像で、下部に三猿がある。延宝三乙卯年正月吉祥日(1675)銘。その隣にある小さな笠付角柱は合掌六臂の青面金剛である。草に隠れているが足下に三猿があり、台石にも三猿があり、六猿になっている。多分、文字塔にあった台石の三猿を持ってきたのであろう。

 


 

7.道祖神バス停前路傍 横浜市戸塚区矢部町1201 

 

 街山八幡宮前の1号線隧道を潜り左折、来迎寺前から300mで道祖神前というバス停がある。道路沿いに三基の道祖神がある。左は自然石に「道祖神 梅と学童 見守りぬ」とあり、平成十六年の建立。近くに矢部小学校があり、学童を道祖神に守ってもらう親御さんの願いが嬉しい石塔である。右の舟型は摩滅して像容がはっきりしないが双体道祖神で碑面中央に安永七戊戌正月吉日(1778)銘が読める。ここからは地下鉄「踊場駅」まですぐ。