横浜市青葉区南西部の石仏

 

1.万福寺 横浜市青葉区田奈町14-9 

 

 東急田園都市線田奈駅西口下車。コンビニのすぐ先、右側に万福寺がある。高野山真言宗で境内右に地神塔と写真の六地蔵、丸彫の地蔵立像が並んでいる。六地蔵は一石に二体で三基がワンセット。天蓋や幡が碑面一杯に翻って構図がユニークである。真ん中の塔側面に慶應三年(1867)、左側の塔に天保八年(1839)の銘が見える。

 

別々に建立したようには見えないがなぜでしょうか。他に舟型の青面金剛剣人型六臂が鐘楼の横にあるが年代は分からない。また結界石が山門前にある。

 


 

2.神鳥前川神社 横浜市青葉区しらとり台61-12 

 

 田奈駅前に戻り県道140号線を東に行き国道246号を潜るとすぐ左に神鳥前川神社が見える。社殿左にコンクリート製に岩を嵌め込んだ富士塚があり。その周辺に石造物が並んでいる。角柱の正面上部に合掌する女神は勢至菩薩か、衣を左右に高く翻し、髪の毛が古代の女性のようだ。その下に「堅牢地神」塔の正面右上に「二十三夜供養」銘がある。文化九壬申年二月吉日(1812)銘があり地神講中と二十三夜講中が建立したもの。他に富士講関係の石塔がある。

 

 

 


 

3.しらとり台40路傍 横浜市青葉区

   しらつり台40 

 

 県道140号線を東へ100m行きリバティムラヤマ前を左折し坂を上り200mで突き当たりを右折すると右に公園があり、左のマンション角に三基の石仏がある。右側の角柱は正面上部に瑞雲に乗る勢至菩薩像が浮彫されその下に「奉供養女中一蓮」とある。右面には「廿三夜待念佛講大願成就」左面に「寛政七卯天八月吉日」(1795)とある。この地区は地神講と二十三夜講の多いところのようだ。他に文字の地神塔と舟型の地蔵立像がある。

 


 

4.稲荷社 横浜市青葉区田奈町22-19 

 

 しらとり台の石仏があるマンションを北へ300m行くと大きな通りに突き当るので、それを左折。400mで246号線と交差するしらとり台信号。さらに直進し住宅街に入る。上り坂になり約600mで電柱に「田奈町22」の表示がある。この稲荷社は地元の旧家N宅の個人所有だが自由に拝観が許されている。道路の左に分かり難いが狭い通路があり入ると赤い木の鳥居の先に稲荷社と五輪塔がある。市指定文化財で地輪に「奉造立庚申待為供養五輪塔婆一基願望悉地成就祈所」「慶安三庚寅暦霜月吉日」(1650)銘がある。五輪塔が庚申塔に使われるのは極めて珍しい。寛文年間以降には多くなるがこの塔はそれ以前のもので貴重である。

 


 

5.椎の木地蔵尊 横浜市青葉区田奈町37-5 

 

 稲荷社の先500m信号の左に八坂神社と並んで椎の木地蔵尊がある。地蔵尊の前の道は元弘3年(1333)新田義貞軍が北条征伐の際に通り、江戸時代も交通の要所だったと伝えられる。堂内にある小石を借りて願を込めながら身体の具合が悪い所をさすると治るという言い伝えがある。堂前に正徳五年(1715)の青面金剛と三猿の庚申塔があり、堂裏には馬頭観音や牛頭観音の石塔が多数並んでいる。

 


 

6.庚申山山頂 横浜市青葉区恩田町2606 

 

 椎の木地蔵信号を直進(西)し100m先にある2本目の路地を左折し400mでガソリンスタンドのある大きな通りに突き当たる。前に見えるサイゼリアの西横にある路地を入り50mカーブミラーが立つ路地を入ると庚申山に登る狭い階段がある。200mほど登ると中腹に三基の石仏が見える。右は地蔵立像だが塔正面に「奉造立為庚申供養 二世安楽也」「元禄十天十一月廿八日」(1697)。中央は合掌六臂の青面金剛で頭頂に蛇、ドクロの首飾りがあり手印も変わっている。彫が良い秀作である。台石を含め六猿あるが、台は後補であろう。

 


 

7.恩田薬師堂 横浜市恩田町2169 

 

 サイゼリア前を西へ500m中恩田橋交差点を北へ400m行くと右に薬師堂がある。境内の左ブロック塀を背にして9基の石仏が並んでいるうち右の3基である。青面金剛は合掌六臂で宝暦九年(1755)建立であまり特徴がない像容だ。阿弥陀如来は白いカビが一面を覆い銘文が読みにくい貞享年間の建立らしい。地蔵は「奉造立地蔵菩薩」「寛政十二庚申年十一月」(1800)とあり、庚申年だが「庚申」との関係は碑面には見受けられない。

 

薬師堂も前にこどもの国線の恩田駅がある。